源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

配られたカードで勝負しなければいけない

もはや源氏物語と関係ないが、前回書いた記事の続きなので、こちらに書きます。今日(2021/11/12)の夜、ねほりんぱほりんを見ていた。トークテーマは「親が『神様』を名乗る人」。 母親が何でもかんでも霊と結びつける人で、ヤケドをすれば、火の精霊が怒っ…

わたしとうつ病の10年 プラス不安障害

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」 本来なら「にじいろエッセイ」のブログで書きたかった内容ですが、うまくいかないので、こちらで書きます。 私はうつ病を患っている。正式に医療機関にかかったのは10年以上前。それ…

次のステップ

最後に、お知らせです。 次はエッセイのブログにチャレンジしようと思います。にじいろエッセイ https://nijiiroessei.hatenadiary.com/ です。 こちらもよろしくお願いします。

書き終わって、今思うこと

は〜2年以上にわたって書いたこのブログ、とうとう終わりですか。感慨深いです。当初、「光源氏は女を苦しめるヒドい男」という描かれ方をどーにかしたい!と思ってこのブログを始めました。しかし、始めてすぐ気がついたのです。 「.…ちょっと待て、わたし…

夢浮橋2 浮舟の選択

僧都からの手紙を持って訪ねて来た浮舟の弟。手紙にはこう書かれていました。 「薫さまから事情を聞いて驚いています。愛情深いお二人であったのに、あなたを出家させてしまったことは、かえって仏さまからお叱りを受けるかもしれません。 薫さまとの縁を大…

夢浮橋(ゆめのうきはし)1 浮舟、生きていたのか...

比叡山へお参りをして、横川の僧都(よかわのそうず)に対面した薫。 「ふもとの山荘で、隠れ住まいをしている人がいて、その人は出家したと聞きましたが...」 薫さまはあの女性を詳しく知っているらしい...僧都は女性を助けたことから本人の願いで出家させ…

手習4 自分の一周忌

宮中へ行った横川の僧都(よかわのそうず)は、后に「去年の3月に宇治で不思議な女を救助した」と話します。 もしかしたら、その人は薫の恋人かしら...后は思います。薫に話したら喜ぶかもしれない。けれど、確かな事ではないし、その女性は出家したという…

手習3 浮舟、出家する

横川の僧都(よかわのそうず)が宮中から呼び出しを受けたので、比叡山を降りて来ました。その途中、浮舟がいる山荘を訪ねます。 浮舟、(これはいい機会だ)と僧都に出家を頼みます。 僧都は「まだお若いあなたが、どうしてそんなに固い決心をされたのです…

手習2 もう恋愛はこりごり

浮舟を助けてくれた尼君には娘がいましたが、若くして亡くなっています。その娘には婿がいて、今でも時折尼の家を訪ねています。 ある日、その婿が訪ねて来た時に、偶然浮舟を見かけました。(出家した人しかいないこの家に、髪の長い女性がいるとは)興味を…

手習(てならい)1 生き返った謎の女は...

その頃、比叡山に横川の僧都(よかわのそうず)と呼ばれる尊いお坊さまがいました。3月に母の尼と妹の尼を連れて長谷寺へお参りに行った帰り道、母の尼が具合を悪くしたので、宇治で泊まることにしました。 すると、宿泊した所の森に白いものが広がっていま…

蜻蛉4 恋の喪失感を埋めるには

最近薫は、匂宮の母の后に仕える小宰相(こざいしょう)の君という女房と親しくしています。 この小宰相の君、匂宮も狙っていたのですが、匂宮は女好きと分かっている小宰相の君は匂宮を突っぱねました。 后は薫と小宰相の君の関係を知って「匂宮の困った癖…

蜻蛉3 薫と匂宮、真相を知る

浮舟がいなくなった事がまだ夢ではないかと思う匂宮。葬式も、なんで急いで行ったのか分からず、女房の侍従(じじゅう)を屋敷に呼びます。 そこで知ったのは、浮舟が薫と匂宮との三角関係に悩み、川へ身投げしたらしいということ。いったいどんな覚悟で川へ…

蜻蛉2 匂宮と薫の反応

匂宮は、浮舟からの手紙の内容を不信に思い、宇治に使者を送ったところ「浮舟が亡くなった」と知らせがきました。 「おかしい、ひどい病気を患っていたという話は聞いてないぞ...」匂宮は今度は腹心の従者を宇治に向かわせます。 従者は女房の侍従(じじゅう…

蜻蛉(かげろう)1 パニックの宇治

浮舟(うきふね)さまがいない! 宇治の人々はおろおろしています。誰かに連れ去られてしまったのだろうかとパニックになっています。 浮舟の母からも「不吉な夢を見たので気がかりです。先に送った手紙の返事も届かないし、どうしたのですか」と手紙がきま…

浮舟8 浮舟の決断

誠意の薫と情熱の匂宮、どちらも選べず苦しむ浮舟。 こうなったら、自分ひとり、いなくなってしまおう。 昔話にも、二人の男どちらも選べず死を選んだ女の話があったことだし。 お母さまは悲しむだろうけど、他の兄弟姉妹の世話で忘れるだろう。 死を決意し…

浮舟7 選べないから苦しい

薫から暗に「他にお付き合いする男性がいるようですね」という手紙が送られた浮舟。手紙は「宛先違いのようなのでお返しします」と送り返します。 変に思った女房の右近がこっそり薫の手紙を見て、状況を察知しました。 浮舟と匂宮の仲を知っている右近と侍…

浮舟6 とうとうこの時が来た

浮舟が具合が悪いと言うので薫は使者を送ります。 その使者が宇治に着くと、ひとりの男とばったり。 「あれ、お前は...匂宮さまの手紙の使いだよな。こんなところで何しているんだ?」 「(やべっ、薫さまの使いだ)あ、あのー、私事で来ていまして...」 「…

浮舟5 身動きが取れない

匂宮の情熱的なアプローチにときめく浮舟。一方で、誠実な薫に嫌われる事はしたくないと板挟みに苦しんでいます。 薫は4月にも浮舟を都に迎える予定ですが、それを知った匂宮は先に浮舟を都へ連れて行こうと画策しているようです。 浮舟は悩みます。(匂宮…

浮舟4 アイツには取られたくない!

2月10日頃に宮中で漢詩を作る催しがありました。 みなさんが休憩している中、薫は降り積もった雪を見つめながら「今夜も宇治の橋姫は、一人私を待っているのだろうか...」とつぶやきます。 橋姫(はしひめ)は宇治の守り神。暗に浮舟のことです。 それを…

浮舟3 ゆらゆら

2月上旬になって、薫が宇治にやって来ました。まず仏さまを拝んでから、浮舟に会います。 薫は「愛しい、恋しい」なんてストレートに言う方ではありませんが、「いつもいっしょにいられないのが残念です」と言葉少なく語る様子が、かえって愛情の深さを感じ…

浮舟2 波乱の予感

お正月の行事が終わった頃、匂宮は親しい者を選んで宇治へ向かいます。 宇治の旧八の宮の屋敷に着いて、こっそりのぞきこんで見ると...いました。自分の屋敷で見かけた謎の女(浮舟)です。 皆が寝静まった頃を見計らって、戸をトントン。 あら、こんな時間…

浮舟(うきふね)1 女好きの執念

屋敷でちらっと見かけた謎の女(浮舟)が忘れられない匂宮(におうのみや)。あれ以来、謎の女を屋敷で見ることはありません。 匂宮は妻の中の君に「あの女を隠してしまったのでしょう。嫉妬しているのですか?」などと言っています。 (浮舟の事を、きちん…

東屋4 落ち着く場所がない

「なんですって、匂宮さまが浮舟に近づいた!?」乳母から報告を聞いて、浮舟の母は気が動転します。 今回は何事もなかったそうだけど、万が一匂宮さまと深い仲になってしまったら、中の君さまに申し訳ないわ。 すぐさま浮舟の母は中の君の屋敷を訪れ「ご厚…

東屋3 厄介な人に見つかった

それでは娘をお願いします、と浮舟の母は自分の屋敷に帰って行きました。 次の日の夕方、匂宮は中の君の部屋にやってきました。しかし、中の君は髪を洗っている最中とのこと。(平安時代の女性の髪は身長を越える長さなので、髪を洗うのは大仕事です)赤ちゃ…

東屋2 理想は高く

中の君の屋敷に身を寄せることになった浮舟。 そこへ中の君の夫、匂宮(におうのみや)が中の君の部屋にやってきました。浮舟の母はこっそり匂宮を見て見ることに。 「まぁっ、まるで桜の花のような方だわ!」感嘆する浮舟の母。 中の君と並んでいる様子は、…

東屋(あずまや)1 継子はつらいよ

大君(おおいぎみ)と中の君の腹違いの妹、浮舟(うきふね)。これまでどんな生活をしていたのかと言いますと。 浮舟の母は、浮舟の父の八の宮と別れた後、地方官の常陸介(ひたちのすけ)と再婚しました。 常陸介は亡き妻との間にたくさんの子どもがいて、…

宿木5 そっくりだ!

年が明けて、中の君は男の子を出産しました。 薫や匂宮の母の后が盛大にお祝いをします。 これまで不安定だった中の君の立場ですが、「匂宮の第一皇子の母」と認められたようです。 2月、薫は今上帝(きんじょうてい)の女二宮(おんなにのみや)と結婚。 …

宿木4 新たな女性の登場

どうにも中の君への思いが募る薫。中の君の夫の匂宮(におうのみや)が不在の時を見計らって、中の君を訪ねます。 話しは亡くなった大君(おおいぎみ)の話になります。 いまだに大君を忘れられず、その思いを妹の中の君にぶつけてしまう薫。 「大君の人形で…

宿木3 姉がいてくれれば...

あなたが独り身だった時、一晩お話をして夜を明かしたことがありましたね。あの時に戻れたら...! 薫は中の君をつかまえます。 「こんな事をする方とは思ってもいませんでした。女房たちがなんと思うでしょうか」中の君は泣きそうになります。 しかし、薫は…

宿木2 宇治へ帰りたい

5月になって、中の君は妊娠していることが分かりました。 気分の悪い日が続く中、「匂宮と六の君の婚礼は8月」という話が聞こえてきます。 匂宮は、「話せば中の君が気の毒だ」と思い、六の君との婚礼の話を中の君にしていません。 一方中の君は「世間のみ…