源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

野分3 え!?父上と姉上って...

中宮さまをお見舞いした源氏の君。他の女性たちもお見舞いにうかがいます。 玉蔓のお部屋にやって来ました。源氏と玉蔓は親しげに話をしています。 源氏のお供についてきた夕霧、玉蔓の顔が見えないかなと、すだれをそっと引き上げます。 見えました。まるで…

野分2 胸がドキドキ

夕霧は源氏に挨拶をすると、三条に住む母方の祖母が不安そうにしているということで、源氏の手紙を持って三条へ向かいました。今夜は三条にお泊まりです。 夜になっても風は吹き荒れています。それもあって、心が落ち着かない夕霧。 紫の上の顔がちらついて…

野分(のわき)1 風の中の櫻

野分とは、今で言う台風のことです。 今と違って天気予報などありませんから、当時の人は怖かったと思います。 旧暦八月、お庭の手入れをしていたら、突然の強い風。みんなおろおろしています。 夕霧が風のお見舞いに六条院の春の御殿にやってきました。 扉…

篝火(かがりび) ほんの少し変わる関係

「聞いたか、内大臣の今姫君(いまひめぎみ)の話」「ああ、聞いた聞いた」 このところ世間の人は何かと近江の君のうわさをしています。そんな状況を源氏の君はこう言っています。 「どういう子なのかちゃんと調べず引き取ったのがいけないのだ。それでいて…

常夏6 わざと音痴に歌えますか?

さて、近江の君は早速今夜にでも弘徽殿女御にお会いしようと、まずは手紙を送ります。 「お近くにいらっしゃりながら、対面できなかったのが誠に残念です。お顔は存じ上げませんが、姉妹であるとは恐れ多いことです。ああ、恐れ多い、恐れ多い」 ...で、肝心…

常夏5 おもしろおかしい姫

内大臣、今度は最近引き取った近江の君のお部屋に行きます。 「小さい目、小さい目、出て来なさーい!!」 あら~すごろくをやっているようですが、ずいぶん早口で... 内大臣、正直言うと「なんでちゃんと調べもしないで、こんな変わった娘を引き取ったんだ…

常夏4 うたた寝の姫

内大臣は思いたって、娘の雲井雁(くもいのかり)の部屋へ行きます。 雲井雁はお昼寝をしています。女房たちも休んでいるので、内大臣が来たことに気が付いていません。 パチン。内大臣が扇を鳴らした音で目が覚めました。 「うたた寝はいけないと注意してい…