源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

幻1 今となっては悔やまれる

新年を迎えて、源氏の君の元には年始のお客様が多数来られますが、「体調がすぐれない」と源氏の君は会おうとしません。面会したのは、仲のいい異母弟くらいです。 紫の上が亡くなってから、源氏の君は他の夫人方の元へ行く事がぱったりと無くなりました。た…

御法3 後悔の光源氏

秋になって、紫の上はいくぶん体調の良い日もありました。 しかし、夫と養女がいる時に体調が悪くなり、最後は二人に看取られて、命を終えました。 紫の上が亡くなったと聞いて駆けつけた息子の夕霧に、源氏の君は 「こんなことになってしまった...こうなる…

御法2 死に向かう支度

旧暦3月10日、紫の上は私的に写経していた法華経千部の供養を、二条院で開くことにしました。たくさんの人が準備に関わったり寄進をしたりと、紫の上の人望がよく分かります。当日は、源氏の君の他の夫人方も法要に参列しました。 今年の春が最後の春だろ…

御法(みのり)1 迷う源氏、心を決める紫の上

源氏の君の奥様、紫の上は、数年前に大病をわずらって以来、体調のすぐれない日々を過ごしています。回復する様子はなく、年々弱っていっている感じです。 当時は40年生きれば長寿のお祝いをした時代。自分の年齢を考えると、それほど長くは生きられないだ…

夕霧5 こうなったら...その2

まったく、まじめな人が恋に狂うと、どうしようもなくなるというのは本当なんだわ... 夕霧の奥様、雲井雁(くもいのかり)はあきれています。 もはや夫婦の仲もこれまでのようね。こうなったら... 「えっ、雲井雁が実家に帰った!?」夕霧があわてて三条の自…

夕霧4 こうなったら...その1

こうなったら落葉の宮のココロが解けるのを待っていても仕方ない。母君さまは承知していたと世間には知らせておこう。 夕霧はそう決心して、落葉の宮が都の屋敷に帰る日を決めてしまいました。強行手段にでましたね。 当日、落葉の宮は「私は帰りません」と…