源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

少女3 冷泉帝のお后決め

そろそろ冷泉帝も正式なお后を決めてもいい頃だということで、どなたを選ぶか世間では騒いでいます。選ばれたのは、源氏の君が後見する梅壺女御。女御は秋がお好きなので、秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)と呼ばれます。 世間の人は「中宮様は母君と違って…

少女2 息子よ、苦労の味を知っとけ!

源氏の君の息子、夕霧(ゆうぎり)が元服の年を迎えました。 元服すると位(くらい)をいただきます。夕霧だったら家柄から考えても四位はいただけるのでは、と世間は考えていました。が、いただけたのはなんと六位... 実は、五位と六位では雲泥の差がありま…

少女(おとめ)1 やっとあきらめがついたか...

新しい話が始まるかと思いきや、朝顔の君との後日談からです。 春になり、冷泉帝の母、藤壺の一周忌になりました。朝顔の君の父宮の一周忌も同じ頃なので、源氏の君はしきりに五の宮にお見舞いを送っています。 五の宮は朝顔の君に言います。 「あなたの父上…

朝顔4 紫の上、ほったらかしにされる

執拗に朝顔の君を訪ねたり、朝顔の女房を自邸に呼んだりするので、紫の上はほったらかしにされています。 朝顔様は親王家の生まれで、私より立場の上の方。もし結婚となれば、私は第一の妻ではなくなってしまう。夫はいままでのように私を大切に扱ってくれる…

朝顔3 恋愛に関心がないのか、オクテなのか

雪の季節になり、源氏の君はまた五の宮のお見舞いにかこつけて、朝顔の君を訪ねます。 「せめて一言、嫌だと直接おっしゃって下さい。そうすれば、あきらめがつきます」と源氏の君は説得しますが、朝顔の君の返事はなし。 本文には、朝顔の君が源氏の君を拒…

朝顔2 この時代の女性の現実

朝顔の君はつれないですが、源氏の君はあきらめられず、朝顔の君の女房を自邸によんで相談しています。 朝顔の君の女房たちにしても、朝顔と源氏が結婚してくれればと思っているはずです。 この時代、いくら身分の高い女性でも、経済的に支えてくれる親兄弟…

朝顔1 あきらめの悪い男、源氏

源氏の君のいとこで朝顔の君と呼ばれた姫君がいます。源氏の君は昔からこの姫君に手紙を送って想いを伝えていました。 しかし、朝顔は恋愛に関心のない方。それに、高貴な六条御息所が源氏の君の愛を受け入れた後は扱いが軽くなったと聞いて「私はそうはなり…