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少女(おとめ)1 やっとあきらめがついたか...

新しい話が始まるかと思いきや、朝顔の君との後日談からです。

 

春になり、冷泉帝の母、藤壺の一周忌になりました。朝顔の君の父宮の一周忌も同じ頃なので、源氏の君はしきりに五の宮にお見舞いを送っています。

 

五の宮は朝顔の君に言います。

「あなたの父上は、あなたと源氏の君を一緒にできなかったことを残念がっていました。葵の上がいらっしゃる頃はこんな話は遠慮していましたけど、お亡くなりになった後でもあなたは断っていましたし...源氏の君は今でも熱心なのですし、父上のお望み通り、一緒になってはいかがかしら」

 

朝顔の君は、こんな話が出てくるのを嫌がっています。

「亡き父にも、頑固な性格だと言われていました。いまさら、世間の習いにしたがって結婚なんて考えていません」

 

 

朝顔の君がキッパリこう言ったので、女房たちもあきらめがついたようです。源氏の君もこの話を聞いたのでしょう。強引に迫っても嫌われるだけと思います。

一応源氏の君としては、朝顔の君の心がこちらを向いてくれるのを待つようですが...多分そうなることはないでしょう。

 

しかし、源氏の君ったら、本当にあきらめが悪いなあ...

 

次回からようやく、新しい話です。