源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夕霧3 錯綜する人々の思い

落葉の宮の母君が亡くなったと聞いて、あちこちから弔問の使者が来ました。夕霧は自ら弔問に向かいます。 落葉の宮は夕霧に会う気など、さらさらありません。 「この人が変な振る舞いをしたせいで、母はいらぬ心配したのだ」と怒っていらっしゃいます。 しか…

夕霧2 すれ違いの連鎖

夕霧から手紙が届いた、と女房が言っています。落葉の宮は当惑しますが、母君は「ちゃんとお返事しなければいけません」と手紙を見ます。 手紙の内容は、一夜を共にしたわりにはなんだかボンヤリしたもの。(本当は何事もなく、母君が勘違いしているだけです…

夕霧1 坊さん、よけいな事をするな!

亡き柏木の奥様、落葉の宮は、母君が病気療養で都の郊外に行くのに同行しています。 病気療養と言っても、当時は医者や薬に頼るのではなく、お坊さんのお祈り、ご祈祷(きとう)をしてもらうのがメインです。 落葉の宮に気のある夕霧は、表向きはそんなそぶ…

鈴虫 穏やかさの中のちょっとした緊張感

年が代わって夏、蓮の花が美しい季節に、女三宮が作られていた仏像の開眼供養を行います。 いよいよ女三宮が本格的な出家生活を送ることに源氏の君は感慨無量です。 「来世でまた、夫婦になれることを願っています」と女三宮に言いますが、 女三宮は「そのお…

横笛3 やっぱり薫は...

夢に柏木が現れたことで、笛をどうしたものかと考えた夕霧は、父の屋敷を訪ねます。 父の部屋に行く途中、薫の姿を見かけます。そういえば、薫の顔をちゃんと見たことはなかったな。「こっちへいらっしゃい」夕霧は呼びかけます。とことこと薫がやって来まし…

横笛2 風流な時間と生活感いっぱいの我が家

秋になり、夕霧は落葉の宮を訪ねます。 月の美しい宵に夕霧は琵琶を演奏します。曲は想夫恋(そうふれん)。落葉の宮も感じいったところがあったのか、少し合奏します。 帰りに夕霧は、柏木が大切にしていた横笛を贈られます。当時、笛は男性の楽器でした。…