源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

若紫1 愛する人の面影

源氏物語のヤマ場となるお話がぞくぞく出ます。お楽しみに。 季節は春になりました。源氏の君は病を煩い、加持(かじ 密教の祈り)を受けるため北山へやって来ました。当時は病になると仏教の力を頼っていました。 だいぶ具合が良くなったので外に出ると、女…

夕顔5 そして朝になり...

「こんな所に連れだすんじゃなかった」と源氏の君。パニックになって乳母子を呼ぶよう言いつけるのが精一杯です。 朝になって乳母子が来ました。夕顔の家の者に事態が知れたら大騒ぎになる。隣近所にも知れわたるかもしれない。夕顔の亡骸は山寺に運び、源氏…

夕顔4 もののけ現る

夜、二人で寝ていると枕元に美しい女が 《わたくしが、たいそうすばらしいと見奉る、を、お尋ねにならず》 「こんなどうということのない女を連れ歩いてちやほやしているとは、実につらいことです」 と言って夕顔を起こそうとします。あわてて明かりを持って…

夕顔3 謎の男と謎の女の恋

夕顔の話の前に、空蝉の後日談。彼女は夫の任地へ赴くことになりました。源氏の君はもう一度会いたいと思いましたが、かなわなかったようです。 さて、夕顔の家の女に通うようになった源氏の君。この家は下の身分の者が住む界隈にあるので、自分が誰か名乗ら…

夕顔2 情熱が冷めた相手

源氏の君がこの頃お付き合いしているのが、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)という女性。前の皇太子と死別し、娘が一人います。 源氏の君、彼女が手に入らなかった頃は情熱的だったのですが、この頃はその熱も冷めてきた様子。自分でもなぜだろうと思…

夕顔1 思いがけない出会い

源氏の君は、今日は乳母のお見舞いに出かけました。門が開くのを待っていると、隣の家の垣根に白い花が咲いています。 お付きの者に「あれは何の花か」と尋ねると「あれは夕顔と申します。身分の低い者の家に咲くのです」 「かわいそうな運命の花だね。一輪…

空蝉3 結末はいかに

空蝉は悶々と眠れない夜を過ごしています。 源氏の君から手紙が来なくなったのでホッとしている反面、あの一夜が忘れられないのです。 あら、誰かいる...?この香りは...源氏の君! あわてて床を抜けだしました。 源氏の君は寝ている女を抱き起こします。あ…

空蝉2 彼女は本当に不美人?

この時代の美人の条件のひとつは、ふくよかであること。空蝉が不美人と言われるのは、彼女が痩せているのが理由のひとつです。 しかし、私、どうしても彼女が不美人と思えません。 なぜなら、彼女はもともと良家の娘で、源氏の君の父帝にお仕えする話もあっ…

空蝉(うつせみ)1 品のある不美人と品のない美人

源氏の君はだんだん意地になってきて、どうしても空蝉をなびかせようと考えています。そして、紀伊守が留守の折を狙って、空蝉の弟に屋敷に案内させました。 こっそり部屋を覗くと、空蝉と紀伊守の妹が碁を打っています。空蝉は小柄で器量はよくないのですが…

箒木3 追う源氏、拒む空蝉

空蝉が別れられない源氏の君は、宴会で会った彼女の弟を自分の下に仕えさせます。そしてこんなことを吹き込みました。 「実は、お前の姉と私はずっと恋仲だったんだ。だけど姉さんは私ではなく、じいさん(空蝉の夫)を選んだ。お前に私の恋を手伝って欲しい…

箒木2 若い人妻と一夜を...

この屋敷には紀伊守の若い継母(後に空蝉「うつせみ」と呼ばれます)も住んでいます。彼女は紀伊守より年下です。 宴会で彼女の話が出たこと。中流階級の女性に感心があること。皆が寝た源氏の君はこっそり彼女を探します。 話し声で空蝉を見つけた源氏。空…

箒木(ははきぎ)1 お偉いさんの接待は辛いよ

源氏の君は17歳になりました。ある雨の夜、宮廷のある部屋で女性談義をしています。ここは有名なシーンですがさらっといきます。 話で出たのは、中流階級の女性は個性があっておもしろいこと、葵の上の兄の頭中将(とうのちゅうじょう)が忘れられない人がい…

桐壺6 当時の結婚について

12歳で源氏の君は元服し、その日に左大臣の娘葵の上と結婚。葵は4 歳年下の源氏を夫というより弟みたいだと思っていました。 今回は当時の結婚について書きます。二人の結婚はいわば親同士が決めた結婚です。でも全てこうとは限りません。 当時は「一人の男…

桐壺5 彼の未来

源氏の君は美しいだけでなく、学問や芸事にも秀でていました。第一皇子の母弘徽殿女御や、その父の右大臣はかなりやきもきしていたようです。 帝も源氏の君がかわいいものの、後ろ盾のいない息子の将来を案じて外国の人相占い師に会わせてみました。 すると…

桐壺4 恋をカンチガイ?

もっと後の話ですが、じつは源氏の君は障害のある恋が好きなようです。本人も癖としてわかっているみたいです。 私は、癖というよりカンチガイだと思っています。それは 恋とは苦しいもの。そして苦しいほど想いも強い。 初恋がしてはいけない恋だったから、…

桐壺3 いいんですかあ、紫式部先生~

桐壺更衣を失った帝は、何年経っても彼女を忘れられませんでした。そして、先の帝の四の姫君が桐壺更衣にそっくりと聞いて妃に迎えます。藤壺女御(ふじつぼのにょうご)と呼ばれます。 本来なら源氏と藤壺は会うことはないのですが、帝は源氏を妃の部屋にま…

桐壺2 帝の愛はハタメーワク?

じつは、帝の行動がかえって桐壺更衣を苦しめているようでもありました。 更衣が、帝の部屋に呼ばれると、廊下に汚物が撒かれていたり、向こうと手前で示し合わせて扉に鍵をかけて閉じ込めたり... すると帝は、桐壺更衣のためにもう1つ帝の部屋に近い部屋を…

桐壺1 イジメの原因は地理?

どの帝の時代でしたか、たくさんの妃がいる中に、身分は高くないものの帝にたいそう愛された方がいました。最初から、私こそ一番と思いあがっていた方々は、この人を憎らしく思っていました... と、始まる源氏物語。まずは源氏の君の母、桐壺更衣(きりつぼの…

ごあいさつ  源氏物語はおもしろい❗

皆さまはじめまして。石山藤子(いしやまとうこ)です。まずはごあいさつです。 私は大学生のときに源氏物語を勉強しました。その時研究の一貫として源氏物語のマンガをいろいろ読みました。その時思ったのは 作家さんの味付けが濃い... 分かりやすくするた…