源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

澪標(みおつくし)1 源氏が帰ったその後

源氏の君は夢枕にたった亡き父院を弔うため、法華経の法要、法華八講(ほっけはっこう)を行います。 この法華八講、当時は権威ある者でなければ開催できませんでした。多くの人々が準備に携わり、参列している様子に弘徽殿大后は「とうとう源氏を追放できな…

明石8 ただいま...

源氏の君、無事に二条院に帰ってきました。お屋敷は荒れることなく、留守を守っていた者たちは大喜びです。 紫の上は離れていた間に美しい大人の女性になっておいでです。 その後源氏の君は元の位に戻り、宮中に出仕します。田舎暮らしでやつれたところもな…

明石7 えっ、そうだったの!?

年が改まりました。しかし、朱雀帝の目も大后の病もいっこうによくなりません。いろいろと不思議な現象も起こり、天の諭しだと世間は騒いでいます。 ついに七月、朱雀帝は母親の反対を押し切って、源氏の君に都に戻るようお許しを出しました。 源氏の君は明…

明石6 源氏、明石の君に逢う

秋になり、源氏の君は入道の願いを受け入れ、娘に逢いに行きます。十三夜の月が美しい夜でした 月毛の馬に乗って明石の君がいる家に向かう源氏の君。紫の上のことが思われて、このままあなたに会いたいと独り言を言います。 明石の君は、こちらが恥ずかしく…

明石5 裁判にも詳しい弘徽殿大后(と紫式部先生)

その頃都では... 三月、源氏の君の夢枕に父院が現れた同じ日に、朱雀帝も夢に父院を見ました。院は、ひどく機嫌が悪く、朱雀帝をにらみつけました。それ以来朱雀帝は目を患っています。 さらに、右大臣が亡くなったり弘徽殿大后も病気になったりしています。…

明石4 父親代筆の恋文

運命を感じた源氏の君は明石の娘に手紙を送ります。 娘は今は岡にある家にいます。父の入道は返事を早く書くよう急かしますが、明石の君は「こんな立派な筆使いの手紙に返事など、気後れがします」と書こうとしません。そもそも、源氏の君と自分とでは身分が…

明石3 運命があなたをここに呼んだ

ある日、源氏の君は明石の入道とさまざまな楽器を演奏して楽しみます。明石の入道は琵琶や琴を演奏しますが、なかなかの腕前です。 そして「私が鳴らすのを、よくまねる者がいます。機会があればお耳にいれとうございます」と申します。暗に娘をあなたに引き…

明石2 夢のお告げ

その夜、源氏の君がうとうととしていると、父院が現れました。 「どうしてこんなひどい所にいるのだ。住吉の神の導きのまま、この浦を去りなさい」更に「帝にも申し上げることがある」と言って院は消えました。 夜が明けようとする頃、浜辺に舟と人影があり…

明石1 嵐は収まらず

嵐は何日たっても収まる気配がありません。こんなさなか、嵐をおして紫の上から手紙が届けられました。 都でも嵐は荒れ狂っていて「空が閉じてしまいそうです。須磨の浦風は激しく吹いているのかと心配です」と紫の上。 使者によると、この嵐は何かの不吉な…

須磨7 とつぜんの、嵐

年が明け三月、源氏の君はこの国にいる陰陽師を呼んでお祓いをしました。海は穏やかでいい天気です。 ところが... にわかに天気が急変。空は真っ暗になり、風が吹き荒れてなにもかも吹き飛ばす勢いです。雨が激しく降り、海も波が大きくなり、雷も鳴ります。…