源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

宿木5 そっくりだ!

年が明けて、中の君は男の子を出産しました。 薫や匂宮の母の后が盛大にお祝いをします。 これまで不安定だった中の君の立場ですが、「匂宮の第一皇子の母」と認められたようです。 2月、薫は今上帝(きんじょうてい)の女二宮(おんなにのみや)と結婚。 …

宿木4 新たな女性の登場

どうにも中の君への思いが募る薫。中の君の夫の匂宮(におうのみや)が不在の時を見計らって、中の君を訪ねます。 話しは亡くなった大君(おおいぎみ)の話になります。 いまだに大君を忘れられず、その思いを妹の中の君にぶつけてしまう薫。 「大君の人形で…

宿木3 姉がいてくれれば...

あなたが独り身だった時、一晩お話をして夜を明かしたことがありましたね。あの時に戻れたら...! 薫は中の君をつかまえます。 「こんな事をする方とは思ってもいませんでした。女房たちがなんと思うでしょうか」中の君は泣きそうになります。 しかし、薫は…

宿木2 宇治へ帰りたい

5月になって、中の君は妊娠していることが分かりました。 気分の悪い日が続く中、「匂宮と六の君の婚礼は8月」という話が聞こえてきます。 匂宮は、「話せば中の君が気の毒だ」と思い、六の君との婚礼の話を中の君にしていません。 一方中の君は「世間のみ…

宿木(やどりき)1 匂宮の婚約

話はちょっとさかのぼります。 今上帝(きんじょうてい)は母親を亡くした娘の女二宮(おんなにのみや)の将来を考えていました。有力な後見人のいない女二宮なので、臣下に嫁がせようかと考えています。 その相手に選ばれたのが、他でもない薫でした。 大臣…

早蕨2 中の君、都へ

いよいよ中の君は都に出発しました。これまで仕えてきた老女房の弁の君(べんのきみ)は尼になって宇治に残ります。 中の君を待ち受ける匂宮(におうのみや)は、自分が宇治まで行って迎えに行きたかったくらいですが、おおげさになるのでできず、残念に思い…