源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

横笛1 あれから1年

柏木の一周忌がやってきました。源氏の君は法要のお布施に幼い薫の分ということで、黄金百両を送ります。 その薫は、よちよち歩きをする年頃になりました。 「きわだって美しい」と本文に書かれています。柏木はきわだって美しいという人ではなかったし、母…

柏木5 新たな恋の予感

柏木が最後に言ったことは、どういう意味だ?夕霧は考えています。 もうひとつ、変に思っているのは女三宮の出家。 一時は危篤まで陥った紫の上さまの出家すらお許しなさらなかった父上が、大した病でもなさそうな女三宮さまの出家を許されたとは... まさか…

柏木4 最後の願い

女三宮が出家してしまわれた...柏木はガックリとしてしまいます。 この時代の出家は、社会的な死ですから、柏木のショックは相当なものだったでしょう。 そんな折、柏木の親友で、源氏の君の息子の夕霧がお見舞いに来ました。 もう自分の最後は近いと思う柏…

柏木3 夫がだめなら、父に頼もう

女三宮の父、朱雀院は、娘が出産の後体調が戻らないと聞いて心配になり、ある夜そっと女三宮を訪ねます。 女三宮は、すでに出家して僧になっている父に頼みます。 「私の命は長くないかもしれません。こうしてお越しくださった機会に、お父さまの手で、私を…

柏木2 もう夫婦としてやっていけない

女三宮は出産した後、なかなか体調が戻りません。 しかし、夫の源氏の君はつれない態度です。昼間ちょっと顔を出すだけで、夜は泊まっていきません。女三宮の年寄りの女房たちは「なんと冷たいのでしょう。こんなに美しい若様が生まれたのに」と文句を言って…