源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

配られたカードで勝負しなければいけない

もはや源氏物語と関係ないが、前回書いた記事の続きなので、こちらに書きます。

今日(2021/11/12)の夜、ねほりんぱほりんを見ていた。トークテーマは「親が『神様』を名乗る人」。
母親が何でもかんでも霊と結びつける人で、ヤケドをすれば、火の精霊が怒っている。10歳で死ぬと出たから、娘の名前を変更する。高校生でレイプされたことを告白したら「信仰が足りないから、そんな目に遭うんだ」…とんでもないお母さんを持ったなとアゼンとした。

その、親が神様を名乗る人が今の心境を語った。
スヌーピーの言葉でこんなのがあるんですよ。『配られたカードで勝負しなければいけない。たとえどんなことであっても』」

あっ…と思った。私もきっとそうなんだ。

私に配られたカードは「全般性不安障害」と「うつ病」。このカードで勝負しなければいけないんだ。
うまく使いこなせるか、今は分からないけれど、私に配られたカードである以上、使いこなせるようになりたい。

配られたカードで勝負しなければいけない。
忘れないように、覚え書きとして書いておきます。

わたしとうつ病の10年 プラス不安障害

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと


本来なら「にじいろエッセイ」のブログで書きたかった内容ですが、うまくいかないので、こちらで書きます。

 
私はうつ病を患っている。正式に医療機関にかかったのは10年以上前。それ以前にも、うつと思われる症状があった。

この10年で変わらないのは、ずっとうつと戦っていること。変わったのは、戦う相手に「不安障害」が加わったことだ。

人は誰しも不安になる。しかし、日常生活に支障をきたすと不安障害と考えられる。
私の場合例えば、数年前に海外でテロが頻発していたが、その頃は寝る前にテレビをつけると
「あ~テロのニュースか」「こっちもテロのニュースか」「仕方ない、寝よ」で、布団に入るのだが…
…なんか、目がさえて眠れない!ということがよくあった。

この10年の間に、精神科の病院を変えた。そこの先生の診断では「全般性不安障害から、うつ病が起きている」とのこと。
全般性なので、ご近所さんの話題から遠い国のテロ事件まで、何でもかんでも不安の種になるのだ。
そこからうつ病が起きているので、回復はなかなか難しいとのこと。


そして、今これから変えたいのは、うつ病と不安障害との向き合い方だ。
これまでずっと「戦い」だった。根絶したいし、完治させたい相手だった。
しかし、他に方法がないのか。うまく付き合う方法はないのか。正直、戦いに疲れてしまった。

うつ病の本を読んでも、不安障害がセットになっているケースはあまりないので、どうしたらいいか参考にならない。
どうしたらいいのか、模索の日々が続いている。ブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

書き終わって、今思うこと

は〜2年以上にわたって書いたこのブログ、とうとう終わりですか。感慨深いです。

当初、「光源氏は女を苦しめるヒドい男」という描かれ方をどーにかしたい!と思ってこのブログを始めました。

しかし、始めてすぐ気がついたのです。
「.…ちょっと待て、わたし、とんでもないことしようとしてる!?」

源氏物語の現代語訳といえば、名だたる作家さんたちがライフワークにしていること。あたしゃ、そのお方々にケンカ売ろうとしてんのか!?
おいおいヤバいぞ…アセりました。

まぁ、でも楽しくやっていこうと決めて始めました。


源氏物語は小学生高学年から、いわゆる学習マンガで触れてきました。その時から疑問に思っていたのは
「男って、愛した女を忘れられないものなの?」

この物語、愛した女を忘れられない男が多いこと。
光源氏の父は死別した光源氏の母が忘れられず、そっくりと言われる藤壺(ふじつぼ)を妃にしました。
で、光源氏藤壺に恋をして、叶えられない恋の代わりに、そっくりな紫の上を向かえます。
薫は大君(おおいぎみ)を亡くした後、そっくりな浮舟を身代わりにします。

男ってそういうもの?今でも疑問に思います。昔の恋人の名前を自分の娘の名前にする男もいるっていうし…🙄


それから、このブログは長編小説風なので、読者が途中参加しづらいという難点があったなぁと思います。それでも、ずっと読んでくださる方がいて嬉しかったです😊

2年以上に渡り、お付き合いいただきありがとうございました!😂

夢浮橋2 浮舟の選択

僧都からの手紙を持って訪ねて来た浮舟の弟。手紙にはこう書かれていました。

「薫さまから事情を聞いて驚いています。愛情深いお二人であったのに、あなたを出家させてしまったことは、かえって仏さまからお叱りを受けるかもしれません。

薫さまとの縁を大切になさい。たった1日でも出家の徳は量りしれません。それを頼みにしなさい」

僧都は浮舟に世俗に戻るように進めています。

 

さらに、浮舟の弟は「もう一通手紙を預かっています。こちらは直接お渡しするように言いつかっています」

浮舟を世話している尼君は「この男の子はあなたに似ていらっしゃる。弟君ではありませんか」と聞きますが、浮舟はこの期に及んでも何も言いません。

とりあえず尼君が手紙を受け取って、浮舟に見せました。

 

手紙を薫からでした。愛情込めて「あなたに会いたい」と書いてあります。

 

 

浮舟は返答します。

「昔の事を思いだしても、思いあたる事がありません。人違いかもしれませんから、手紙はお持ち帰りください」そう言って臥せってしまいました。

今はただ、母親に会いたい。弟にも、母親の様子を聞きたい。それが、浮舟の望みです。

 

 

一方、薫は早く早くと待っていた結果が、手紙を返されただけになり「なまじ手紙を送るんじゃなかった」と思います。

自分が浮舟を宇治にほったらかしにしていた経験から(もしや誰かが浮舟を隠し置いているのでは...)などと考えているようです。

 

 

結局、浮舟は薫に会わない選択をしました。

ここで、源氏物語は幕を閉じます。

 

二年以上に渡り、読んでいただいてありがとうございました(〃⌒ー⌒〃)

次回は、これまで書き綴ってきての感想など書かせていただきます。

夢浮橋(ゆめのうきはし)1 浮舟、生きていたのか...

比叡山へお参りをして、横川の僧都(よかわのそうず)に対面した薫。

「ふもとの山荘で、隠れ住まいをしている人がいて、その人は出家したと聞きましたが...」

 

薫さまはあの女性を詳しく知っているらしい...僧都は女性を助けたことから本人の願いで出家させたことまで、全部話しました。

 

話の状況から、女性は浮舟だと確信した薫。死んだと思っていた人が生きていたなんて...涙がこぼれます。

僧都は薫の様子を見て(こんなに愛していらっしゃる女性を、本人の希望とはいえ、この世では生きるかいのない尼にしてしまった)と悔やみます。

 

薫は僧都に「山荘に案内して欲しい」と頼みますが、僧都は「出家した人の心を乱す行為はできない」と断ります。

それなら、と薫は自分に仕えている浮舟の腹違いの弟を山荘に行かせたいと頼みます。僧都もそれは了承して、手紙を書いて浮舟の弟に持たせます。

 

比叡山を下山する薫の行列は、浮舟の住む山荘からも見えました。聞き覚えのある従者たちの声。振り払うように浮舟は念仏を唱えます。

 

 

次の日、僧都から浮舟に手紙が来ました。

「昨日、薫さまの使者は来たでしょうか。あなたを尼にしたことを悔やんでいます」

私のことが知られてしまったか...

 

これはどういうことなの?浮舟を世話している僧都の妹尼は尋ねますが、浮舟は何も言いません。そこへ、浮舟の弟がやって来ました。(続く)

手習4 自分の一周忌

宮中へ行った横川の僧都(よかわのそうず)は、后に「去年の3月に宇治で不思議な女を救助した」と話します。

もしかしたら、その人は薫の恋人かしら...后は思います。薫に話したら喜ぶかもしれない。けれど、確かな事ではないし、その女性は出家したというし...どうしたものかと思いながら、そのままにしていました。

 

新年になり、僧都の妹尼の元に、甥が訪ねて来ました。この甥は薫に仕えているのです。

「最近、薫さまと宇治に同行しました。お付き合いされていた女性がいて、その方は亡くなりました。その方の妹を宇治にこっそり住まわせていましたが、その方も去年の春に亡くなりました」

まさかそれって...浮舟は胸が騒ぎます。

 

「今度、その亡くなった方の一周忌を薫さまがとりおこなうのですが、お坊さまのお布施の装束の準備を頼まれています。こちらで準備をお願いできませんか」

 

薫さまは今でも私を忘れていないんだ...しみじみと浮舟は思います。

「あなたも手伝ってくださいな」尼君が言うので、浮舟は自分の一周忌の準備をします。なんだか変な気持ちです。

 

 

浮舟の一周忌を終えた薫は久しぶりに后に対面します。

薫の様子を見た后は、(やはり、あの事を話そう)と女房を通じて僧都の話をします。

 

驚く薫ですが(待てよ、女好きな匂宮がこの事を知っていたら...)と躊躇しますが、后は匂宮には話していないとのこと。

 

とにかく、僧都に会って確かな話を聞こう。薫は横川へ行く決心を固めます。

 

次回から新しい章に入ります。そして、これが最後の章です。

さあ、薫と浮舟はどうなるのか...