源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

玉鬘3 なかなか都に帰れない...

こうして大宰府で暮らすことになった玉鬘。世間には「乳母の孫で、由緒ある人」ということになっています。 六年の勤めが終わってさあ都へ帰ろうとなった頃、乳母の夫が病で急死してしまいます。遺言で息子たちに「自分の葬儀などいいから、とにかく姫様を都…

玉鬘2 まずは復習から

年月は経ちましたが、源氏の君は夕顔を忘れることはありませんでした。 夕顔の女房で、今は源氏の屋敷で仕える右近も「夕顔さまが生きていらしたら、こちらの六条院へお引っ越しされていたかもしれないのに」と残念に思います... と、このように始まる玉鬘の…

玉鬘(たまかずら)1 考察・なぜこの娘(こ)が今登場?

さてさて、今回からが玉鬘(たまかずら)という女性が登場します。 源氏が愛した夕顔の娘で、父親は内大臣(ないだいじん)です。 実はわたくし、昔からこの女の子の登場に「?」と思っていました。 夕顔の話はかなり前のこと。源氏物語では18年も前のことな…

少女7 謎の建造物、六条院完成

何かと苦労の多い夕霧ですが、年明け二月に朱雀院を訪れた際に素晴らしい漢詩を披露したことで、秋の人事で五位をいただきました。 そして、秋には源氏一家に大きなイベントが。 中宮の亡き母、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の屋敷を含めた広大な…

少女6 誰からの恋文だ!なに、相手は...

年末のお祭りでは、舞姫を五人宮中に差し上げています。巻名の少女(おとめ)は、この舞姫を指しています。 今年は源氏の君も一人お世話することになっていて、源氏の君は乳母子の惟光(これみつ)の娘を舞姫に選びました。 支度のため二条院に舞姫が来てい…

少女5 仲を引き裂かれた恋人たち

二日後、内大臣は再び大宮の元を訪れます。母親に、娘をしっかり見ていなかったことを非難します。 「いとこ同士で結婚なんて、低い身分の者でもよくあること。そんな結婚は夕霧にとっても不都合です」と怒りをぶちまけます。乳母たちも監督が行き届いていな…

少女4 うわさ話はこわいもの

「賢い方と思っていたけど、全然知らないのねぇ」 「今にとんでもないことが分かるわよ」 「雲井雁さまと夕霧さまがいい仲だってのは、みんな知ってるのにね」 「知らぬは親ばかりとは言ったものだわ」 な、何だと...!?立ち聞きしていた内大臣は驚きます。…