源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

少女5 仲を引き裂かれた恋人たち

二日後、内大臣は再び大宮の元を訪れます。母親に、娘をしっかり見ていなかったことを非難します。

「いとこ同士で結婚なんて、低い身分の者でもよくあること。そんな結婚は夕霧にとっても不都合です」と怒りをぶちまけます。乳母たちも監督が行き届いていなかったと叱ります。

 

大宮にしたら、全く知らなかったことなので驚くばかり。「息子は雲井雁をそれほど可愛がっていなかったのに、にわかに東宮さまに差し上げると言いだして...それに、臣下に嫁ぐとなれば、夕霧は申し分ない相手。もっと高い身分の姫でもいいくらいなのに」

 

 

結局、雲井雁は父の屋敷に引き取られることになりました。

引き取られる当日、かわいそうに思った大宮と夕霧の乳母は、こっそり夕霧と雲井雁を引き合わせます。

 

別れをただただ泣き悲しむふたり。それを、雲井雁の乳母が見てしまいました。「まあ情けない。ご結婚はめでたいことですが、相手が六位のあさみどり色では」露骨に夕霧をバカにします。

乳母に見つかったのでは仕方ないと、雲井雁は行ってしまいました。

 

二人はこのままになってしまうのでしょうか。(続く)