源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

若菜 上8 夫の新妻に会う

明石の女御(にょうご)が里帰りしました。 紫の上は娘の女御に会う機会に、女三宮にも対面したいと源氏の君に言います。 この時代、身分の高い女性は自分の屋敷内であっても、自分の部屋を出るということはありません。 紫の上は、娘と言えど皇太子の妃にな…

若菜 上7 表面上は祝い事だらけ

女三宮との結婚を後悔する源氏の君。 「源氏の君の第一の女性」という立場は、いかに不安定な立場だったのかを思い知らされる紫の上。 二人の仲に静かに走る亀裂... 内面は暗雲が立ち始めた源氏の君ですが、表向きはお祝いムードです。 今年は源氏が40歳を…

若菜 上6 花嫁にがっかり...

さて、女三宮はどんな人なのかと言いますと 年齢は14歳ほどで昨年成人式をしたばかり。まだまだあどけない姫宮です。 衣装に埋もれている感じがするほど小さい方で、か弱く頼りない感じがします。 しかも、この年になってもお人形遊びが好きな方。(当時は…

若菜 上5 すれ違う夫の結婚の夜

年があけて源氏の君は40歳になりました。 千年前は現代と比べて寿命が短いため、40歳まで生きているのは「ご長寿」です。そのため、盛大にお祝いがなされます。 世間からすれば「源氏の君は昨年は位を降りた天皇に準ずる地位をいただき、今年は40歳の…

若菜 上5 覚悟の紫の上

一体どうやって紫の上に話せばいいんだ。私の愛が変わることはないと分かってくれるだろうか。分かってくれるまで、どんなに辛い思いをするだろう... 源氏の君、かなり苦心しています。しかし、話さないわけにはいきません。 「朱雀院から女三宮さまのことを…

若菜 上4 とどめの一撃

さて、源氏の君は、自分が女三宮の婿の最有力候補になっていることに戸惑っています。 「朱雀院はご自身に何かあった時のことを考えていらっしゃるようだが、私にしたっていつ何があるかわからない年なのだ。私に託したいと言われても...」 しかし、朱雀院は…

若菜 上3 婿というより保護者が欲しい

朱雀院は女三宮の結婚に関して、かなり慎重になっています。 「女性は結婚すると、悔しい思いやおもしろくない思いをどうしてもしてしまう。それに、皇女が男のことを知っているなんて軽々しいと思われるかもしれない。 それに、頼りの人に先立たれたり、身…