源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

橋姫2 薫、真実を知る

八の宮の娘たちに使える老女房に、弁の君(べんのきみ)と呼ばれる人がいました。この人は、亡くなった柏木の乳母の娘です。柏木は死ぬ前に、弁の君にある事を告白していました。 薫の対応をした弁の君は「亡き柏木さまから、伝えて欲しいと頼まれた事がござ…

橋姫(はしひめ)1 月夜の出会い

薫には親交を深めている宮様がいます。亡き光源氏の腹違いの弟、八の宮です。 八の宮は薄幸な方でした。 光源氏が苦境に立たされていた頃、光源氏の敵対勢力は光源氏が後見をしていた皇太子を廃して、八の宮を新たな皇太子に立てようと考えていました。 その…

竹河(たけかわ) 娘の結婚に頭が痛い

今度は光源氏の養女、玉鬘(たまかずら)の家の話です。 玉鬘は冷泉院が帝だったころ、尚侍(ないしのかみ)としてお仕えする予定でした。この尚侍、当時は「帝の愛を受ける女官」、「事実上の妃」という立場でした。 しかし、準備している間に大臣が、かっ…

紅梅 意中の人は...

亡き柏木の弟で、紅梅と呼ばれた方は、妻に先立たれたあと、真木柱(まきばしら)と呼ばれた方と結婚しました。真木柱も、夫の宮様と死別していました。 紅梅は先妻との間にふたりの娘、真木柱との間に息子がひとり、そして真木柱が亡き宮様との間に授かった…

匂宮2 香りの貴公子

不思議なことに、薫は生まれつき身体が良い香りに包まれていました。彼が「薫」と呼ばれているのもそれに由来します。 離れた所にいても、風が吹けば香りが広がり、「あ、薫の君、そちらにいらっしゃるのですか」と気がつかれてしまうほど。 「お香とか使っ…