源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

薄雲5 冷泉帝、自身の秘密を知る

天変地異に相次ぐ重要人物の死。これはあの事が原因ではないか。そう心配したのは源氏の君だけではありません。 それは藤壺の母親の代から使える僧。ある日、冷泉帝に秘密裏に申し上げました。 「黙っていてはかえって罪になる...母君藤壺様は帝を妊娠されて…

薄雲4 最後に伝えたかったこと

年が明けましたが、今年は太陽や月、星の光り方がおかしく、世の中も騒がしいことが多いです。現代なら天文ショーだと楽しく騒げますが、平安時代は不吉な事の前触れと恐れられていました。 源氏の君のしゅうとの太政大臣(だじょうだいじん)が亡くなられて…

薄雲3 母子の別れ

いよいよ姫君が引き取られる日がきました。いつもなら夫が来るのは嬉しいのですが、今日は辛いばかりです。源氏の君も、娘のためとはいえ明石の君に対して罪作りなことをしてしまうと思います。 姫君は無邪気に「お母さん、早く車に乗ろう」と言います。明石…

薄雲2 娘の将来を考える2

「源氏の君を信じて、あの子をあちらに渡しなさい。会えなくなるのは辛いけど、あの子の将来を考えなければなりません」尼君は言います。 「源氏の君は立派な方ですが、皇族を離れ臣下になられたのは、お母上が女御より下の更衣(こうい)だったからです。そ…

薄雲(うすぐも)1 娘の将来を考える1

この章は源氏物語の中でも大きな動きがある所です。 源氏の君は明石の君に都へくるよう言いますが、明石の君は渋っています。 「...それでは姫君だけでも都に来れないだろうか。紫の上も会いたいと言っています」 言う源氏も辛いけど、言われた明石の君はも…

松風7 あの子を育てて欲しい

「実はね、かわいい姫君に会って来たんだ」源氏の君は紫の上に話します。 「あの子をこちらで育てていただけないかな。小さい子に罪はない。あなたが憎たらしいと思っていなければの話だが」 「あら、私のことをそんなに嫉妬深いと思っていらっしゃるの。小…

松風6 紫の上はご機嫌ななめ

二条院に帰ってきた源氏の君。「いや~、風流ぶった奴らに引き留められてまいったよ」と言いますが、紫の上は機嫌を直しません。帰りが遅かったのは、明石の君に引き留められたからじゃないの、とでも言いたげです。 源氏は夕方に御所へ向かいますが、出かけ…

松風5 大騒ぎになっちゃった

二、三日大堰に滞在して、桂の御堂の事もあれこれ指示を出しました。 さて、今日は帰る日、なにやら外が騒がしい。 「昨日の美しい月を一緒に見れなかったのは残念しごく。今朝は霧をかき分けて参上しました」と宮中の人たちが集まっています。 あらら、こん…

松風4 源氏、娘にメロキュン🖤

黄昏時に大堰の館に着きました。久しぶりの再会を源氏の君と明石の君は喜びあいます。 そして、源氏の君は初めて娘の姫君に会いました。そのかわいらしさといったら。「いままで顔をあわせていなかった年月を取り返したい」と思います。 「息子の夕霧(ゆう…