松風7 あの子を育てて欲しい
「実はね、かわいい姫君に会って来たんだ」源氏の君は紫の上に話します。
「あの子をこちらで育てていただけないかな。小さい子に罪はない。あなたが憎たらしいと思っていなければの話だが」
「あら、私のことをそんなに嫉妬深いと思っていらっしゃるの。小さいお子さまに気にいられるようがんばりますわ」子ども好きの紫の上は笑顔で了承しました。
うーん、紫の上、人がいいんですね。まあ、まま子いじめするヒロインなんて読者に受け入れられるはずがないけど...
紫の上からOKは出ました。さて、明石の君にはなんと言ったものかと源氏は考えます。
次回から新しい章に入ります。