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玉鬘7 白と紫の衣装

年末になり、源氏の君は女性たちの正月用の衣装を選んでいます。紫の上は興味しんしんで見ています。

「ちゃんと着る方の顔を思い浮かべて選んでください。似合わない衣装を送られては気の毒ですわ」

「...ははーん、さては、送る衣装の色合いを見て、着る人の顔立ちを想像しようとしているんでしょう😁」まんざらハズレでもないみたいです。

 

紫の上には赤と薄紫の衣装。(読んだ資料の名前を忘れてしまったのですが、この時代、紫色も赤色も染料が貴重でした。ぜいたくな色の衣装を紫の上に選ぶことで、紫の上を立てているのだとか)

明石の姫君には桜色。花散里には薄い藍色と濃い紅を合わせます。

 

玉鬘には山吹色の衣装です。

山吹色は、主張のある派手な色です。(玉鬘の君の実の父上は、華やかな顔立ちと聞いているわ。彼女も華やかな人なのかしら)紫の上、顔には出さないけどずいぶん関心があるようです。

 

明石の君に送ったのは、梅の枝に蝶や鳥の模様が入った白い衣に、濃い紫の衣装。

格別に気品ある取り合わせです。紫の上は憎らしく思います。

 

 

白と紫のこの衣装。私も思い出があります。

とびきり素敵な明石の君の衣装にあこがれて、卒業式の袴姿はこれでいきたい!と思ったんです。

で、上の着物を白、下の袴を濃い紫にして試着しました。

しかし、鏡を見てもなんかしっくりこない...

紫色は人を選ぶと言いますが、合わないようです。結局違う色にしました。

 

白と紫が似合うなんて、明石の君ってスゴいな...と改めて思いました。

 

次回から新しい章に入ります。