第一部が終わって
さて、源氏物語は三部構成になっていると言われています。
これまでが第一部でしたが、これから読み始めても源氏物語は楽しめます。
登場人物いっぱいいますけど
主役の源氏の君と奥様の紫の上、息子の夕霧と娘の明石の姫君、今は皇太子の妃になったので明石の女御(にょうご)と呼ばれていますが、源氏の君の家族に関してはこのくらい覚えていれば問題ありません。(ちなみに、子供たちの母は紫の上ではありません)
あと、源氏の君の義兄の内大臣(ないだいじん)。彼はこの度太上大臣(だじょうだいじん)になりました。
そして、第二部は、源氏の君の兄の朱雀院(すざくいん)がカギを握ります。
前回、栄華の極みにたった源氏の君ですが、その後を作者はどう描いているのか?
結論から言うと、転げ落とします。
でも、政治的には転げ落としません。
そんなことしたら「栄華の頂点にたった、あれは何だった?」になりますしね。
ですから、精神的に転げ落としていきます。
しかも、周囲の人からすれば転げ落ちているようには見えないように、用意周到に落とすのです。これが作者の腕前です。
さあ、源氏の君はどうなるのか...