若菜 上6 花嫁にがっかり...
さて、女三宮はどんな人なのかと言いますと
年齢は14歳ほどで昨年成人式をしたばかり。まだまだあどけない姫宮です。
衣装に埋もれている感じがするほど小さい方で、か弱く頼りない感じがします。
しかも、この年になってもお人形遊びが好きな方。(当時は10歳までにお人形遊びは卒業です)
ある時源氏の君は女三宮に手紙を送りました。雪の朝にちなんで白い紙に書いて送りました。で、女三宮の返事は赤い紙...筆跡も未熟です。
(朱雀院は風流に秀でた方なのに、なんでその愛娘がこんななんだ...)源氏の君、正直がっかりしています。
紫の上を見いだした時は、気の利いた将来楽しみな少女でしたが、女三宮はただ幼いばかり。
強気にでることはないだろうと思いますが、これからお付き合いする上で張り合いがないな、と源氏の君は思います。
女三宮の顔立ちについては書かれていませんが、ただ幼くて未熟な女性と書かれています。(いや、女性というより女の子と書いた方が適当かなぁ)
なんだか、かえって紫の上の素晴らしさを再確認してしまった源氏の君です。(続く)