源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

横笛1 あれから1年

柏木の一周忌がやってきました。源氏の君は法要のお布施に幼い薫の分ということで、黄金百両を送ります。

 

その薫は、よちよち歩きをする年頃になりました。

「きわだって美しい」と本文に書かれています。柏木はきわだって美しいという人ではなかったし、母親の女三宮に似ているわけでもありません。色白で気品のある子です。

 

今日は女三宮の元に父の朱雀院から、たけのこや山芋が送られてきました。薫はたけのこを手に取って、しゃぶったり投げ散らかしたりしています。

それを見ていた源氏の君「これこれ、お行儀の悪い。女房たちに、食いしん坊の若様と言われてしまいますよ」と笑っています。

 

源氏の君は薫が美しく成長するのを見るにつけ

「柏木と女三宮のあやまちは、この子が生まれてくるための運命だったのだ」と、しみじみ思います。(続く)