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横笛3 やっぱり薫は...

夢に柏木が現れたことで、笛をどうしたものかと考えた夕霧は、父の屋敷を訪ねます。

 

父の部屋に行く途中、薫の姿を見かけます。そういえば、薫の顔をちゃんと見たことはなかったな。「こっちへいらっしゃい」夕霧は呼びかけます。とことこと薫がやって来ました。

 

これはまた、上品で美しい子だな。夕霧は感心します。それに...目元が柏木に似ている。やっぱりこの子は柏木の子なのかな...

 

 

そして夕霧は、源氏の君に先日見た夢の話をします。

「では、その笛は私が預かろう。こちらに縁のある笛なのだよ」と源氏の君。(夕霧はまさか、柏木と女三宮のことを知っているのか...)と内心思います。

 

(そうだ、あの話は今聞いてみよう)夕霧は切り出します。

「そういえば、柏木は生前、父上にお詫びしなければいけないことがある、と言っていました。何かあったのでしょうか?」

 

「さて、何のことかな。思いだせないね」源氏の君ははぐらかします。

まあ、正面きって話せる話ではないですからね。

 

 

次回から新しい章に入ります。