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玉鬘(たまかずら)1 考察・なぜこの娘(こ)が今登場?

さてさて、今回からが玉鬘(たまかずら)という女性が登場します。

源氏が愛した夕顔の娘で、父親は内大臣(ないだいじん)です。

 

実はわたくし、昔からこの女の子の登場に「?」と思っていました。

 

夕顔の話はかなり前のこと。源氏物語では18年も前のことなのです。

夕顔の巻で、夕顔に娘がいることはチラッと出てきましたが、正直読者はとっくに忘れているんじゃないかと思います。いや、夕顔の存在すら忘れられているかも。

その夕顔の娘がなぜここで?登場があまりに唐突なんだけど、と、ひっかかっていました。

 

で、今考えるのは...

作者、ネタ切れ?

 

夕霧の恋の進展はまだまだ無さそうだし、源氏の娘、明石の姫君はまだ幼いので話の中心に持ってこれない。さて、これから源氏物語をどう進めるか...

そこで今までを振り返ってみたところ

おお、夕顔の娘がいるじゃない!

 

もしかしたら、そのくらいのノリだったかもしれない...と想像しています。

 

 

ちなみに、玉鬘を巡るこれからの物語は「玉鬘十帖」(たまかずらじゅうじょう)と呼ばれています。

 

それでは次回から話を始めます。お母さんを亡くした玉鬘は、色々と苦労があったようです。