源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

末摘花(すえつむはな)1 これだけは言っておきたい

源氏の君は夕顔のことを忘れられずにいました。空蝉のことも思い出しています。一度関係した女(ひと)は忘れられない人なのです。

 

現代では、源氏の君はプレイボーイだとか、女を泣かせる男とか言われていますが、そんな男の話だったら当時の女性読者にも嫌われて、源氏物語は現在まで残っていなかったでしょう。源氏の君が女性を忘れない男性だからこそ、読み継がれていったのです。

 

今回はそんな源氏の一面を綴った話。

 

 

源氏の君は、かわいらしくて控えめな女性が好みのようです。ある時、お仕えする大輔命婦(たいふのみょうぶ)から亡くなった常陸宮(ひたちのみや)の姫君の話を聞きます。彼女は常陸宮家にも出入りしていました。

 

顔立ちや性格は深く知らないが、琴を唯一の友として暮らしているとのこと。源氏の君は、ぜひその琴の音を聞きたいと願います。

 

以前この時代の結婚について話しましたが、当時男が女の情報を得るといっても、得られる情報はこの程度。この程度から恋が始まりのです。

 

さて、この方はどんな方でしょう。(続く)