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末摘花2 平安時代の恋の成り行き

新春の頃に常陸宮の屋敷に行き、まず大輔命婦の部屋で姫君の琴を聞きます。

命婦は姫の琴の腕前がはっきりしないように、頃合いをみて格子戸を閉めてしまいます。こうやって焦らしたり相手の様子がはっきりしすぎないようにするのも女房の腕の見せどころのようです。

 

源氏の君、姫君の様子をみたいと部屋を出ます。すると、崩れた垣のあたりに男が一人。誰かと思えば葵の兄です。源氏の君をつけてきた様子。

 

その後、二人とも姫君に手紙を送ったもののどちらにも返事がありません。そうこうしてる間に秋になり、旧暦八月、源氏の君は常陸宮家に行きます。

 

当初、ふすまを隔てて姫君と会うという話でした。源氏の君は和歌を読みかけたりなんやかやと話かけたりしますけど、これといった反応がありません。じれったくなり、ふすまを開けてしまいます。

 

男女の仲になった二人ですが、実は源氏の君、相手の顔がまだ分かりません。照明が発達してないので、日の光りの明るいところで見ないと相手の顔だちは、はっきりわからないのです。

 

姫君がどんな顔なのかは次回。