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夕顔3 謎の男と謎の女の恋

夕顔の話の前に、空蝉の後日談。彼女は夫の任地へ赴くことになりました。源氏の君はもう一度会いたいと思いましたが、かなわなかったようです。

 

さて、夕顔の家の女に通うようになった源氏の君。この家は下の身分の者が住む界隈にあるので、自分が誰か名乗らず、服装も粗末なものを着て、さらに顔も隠して通います。源氏の君がこんな所にいると知れたら大騒ぎになりますから。ここまでして通うのは、本気のようです。

 

女も自分が誰か明かさずのお付き合い。ただ、男の振る舞いから相手は高い身分の人らしいと思っています。

 

このあたりは隣近所が騒がしいので、気楽な所で過ごそうと、夕顔と女房の右近を連れて、なにがしの院という荒れた屋敷に連れ出します。

夕顔は正体不明の男と荒れた屋敷に来たので、さすがに怖がっています。ついに源氏の君は正体を明かしました。でも、夕顔は正体を明かしません。

 

宮中では、どんなに私を探しているだろう。六条の女性も気をもんでいるだろうか。源氏の君はそんなことを考えています。そして夜になりました。(続く)