源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

夕顔5 そして朝になり...

「こんな所に連れだすんじゃなかった」と源氏の君。パニックになって乳母子を呼ぶよう言いつけるのが精一杯です。

朝になって乳母子が来ました。夕顔の家の者に事態が知れたら大騒ぎになる。隣近所にも知れわたるかもしれない。夕顔の亡骸は山寺に運び、源氏の君は馬で二条院に帰るよう言います。この事態にパニックの源氏の君と、落ち着いて対処する乳母子の対比が描かれます。

結局、夕顔は二度と目を覚まさず、山寺で葬儀が行われました。

 

かわいそうなのは女房の右近です。自分も後を追うと嘆いていました。その後は源氏の君の元に仕えるようになります。(夕顔の家に戻れば事態を説明しなければならず、騒ぎになりますから)

 

源氏の君は夕顔のことを詳しく聞きます。葵の兄の想い人だったとのこと。葵の兄のしゅうとの右大臣家から恐ろしいことを言われ、あの家に隠れ住まいをしていたところ源氏の君に見出されました。娘もいて、別の所で乳母が育てています。

 

源氏の君は娘を引き取ろうと考え、右近もそうしてほしいと思いましたが、世間に騒がれるのを恐れてすぐには動けません。夕顔の家では、主人も右近も行方不明になり、どうしたことかと嘆いています。

 

 

次回から新しい章に入ります。