若紫4 これって少女誘拐では...
秋になり、北山の尼君と紫の姫君は京の屋敷に帰って来ました。源氏の君はお見舞いに行ったり手紙を送ったりしていましたが、尼君は亡くなってしまわれました。
紫の姫君は、父親に引きとられるとのこと。すると源氏の君、なんと引きとられる当日の朝、姫君の屋敷に現れ、姫君を自分の屋敷にお迎えすると言い出します。
それは困りますと慌てる女房たち。でも止めることができません。仕方なく乳母の少納言が一緒に牛車に乗ります。
このシーンを読むと、男性の少女誘拐心理ってこんな時代からあったのかなと思います。
それにしても源氏の君、この章ではやりたい放題していると改めて思いました。
さて二条院に迎えられた紫の姫君、最初は恐がっていたものの、源氏の君が絵やおもちゃを与えたり、字の練習をしたりするうちに源氏の君になついてきました。源氏と紫、このあとどんな仲になるのでしょうね。
次回から新しい章に入ります。