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澪標2 天皇の代替わり

年が明けて二月、東宮元服されると、朱雀帝は位を東宮に譲られ朱雀院となられました。東宮に位を譲ることは母后には相談されませんでした。新しい東宮は朱雀院の妃、承香殿女御(しょうきょうでんのにょうご)の皇子がなられます。

本文中には何も書かれていませんが、承香殿女御は朱雀院の母后からプレッシャーかけられていたんじゃないか...と思います。母后としては、朧月夜に子供を産ませて、自分の一族を繁栄させたかったと思いますから。先に男の子を生んだ女御は大変だったかもしれません。

 

天皇は冷泉帝(れいぜいてい)とお呼びします。ついに、源氏の君の(秘密の)子が帝になったのです。冷泉帝は源氏の君に瓜二つで、藤壺はひそかに心配しています。

 

源氏の君は内大臣(ないだいじん)になられました。内大臣左大臣、右大臣の次の位です。それから、隠居されていた左大臣太政大臣(だじょうだいじん)になられて冷泉帝を後見することになりました。太政大臣は臨時職ですが、左大臣より上の位です。

 

 

ところで、今年は5月に新しい天皇陛下が即位されます。即位の式典は平安時代の衣装ですが、源氏物語の時代は中国風に行われていたそうです。私もこれは知らなくて、「大掴源氏物語 まろ、ん?」という本を読んで知りました。

現在の天皇陛下の即位の映像を見ると、「本当に平安時代の衣装だ~😃」と平安時代好きにとってはワクワクしてしまいます。新しい天皇陛下即位の礼もこうなのかなと思っています。(続く)