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澪標8 冷泉帝の後宮模様

ここで、冷泉帝の後宮はどうなっているかといいますと

 

まず、葵の兄上が娘を後宮に入れて、弘徽殿女御と呼ばれています(朱雀院の母親とは別人です)。女御は妃としての格を上げるため、大臣であるおじいさまの養女としての扱いです。ん?すると、父親と義理のきょうだいってことなのか⁉️

 

それから、紫の上の父親が娘を後宮に入れたいようです。紫と腹違いとはいえ姉妹なので、紫の父親は源氏の君に支援を頼んでいましたけど...

源氏の君は冷たい顔です。自分が苦境に立たされていた時、自分の支援はおろか娘である紫の上に手紙すら送らなかった。それなのに、時勢が変わって自分が天下の重鎮と言われるようになったら支援してくれなんて...そんな甘い顔はしない!というのが源氏のホンネでしょう。

 

 

朱雀院からの要請をどうしたものかと思いつつ、源氏の君は藤壺に相談します。いまや冷泉帝の母親となった藤壺は、女院(にょいん)と呼ばれています。

紫の上の父親は自分の兄である藤壺。兄と源氏が不仲になっているのは心配な様子です。(続く)