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葵2 え、葵が妊娠、マジで!?

そうなんです。タイトル通り、葵が妊娠しました。

 

いや~、驚きです。この夫婦、仲がそんなにいいとは書かれていなかったので。源氏の君は体調が優れず心細い様子の葵をいとしく思っているようです。

 

私が初めて源氏物語を読んだ時は「ふーん」と思うくらいでしたが、今読み返してみると、こんなことあるのか?と思ってしまいます。

 

せっかくなので、今回は葵の描かれ方について書きます。

 

原文では葵の上は「大殿」(おおとの、おおいとの)と表現されることが多いです。「大殿」は文脈によっては左大臣家を差すこともあります。「女君」や「姫君」など柔らかい表現はあまりされていません。

「大殿」ってなんか「左大臣家のお嬢様」と言った感じのいかめしいというか、堅苦しいというか、そんな感じがするんですよね。葵の性格を表しているような表現です。

 

葵が妊娠したということで、源氏の君は葵のそばにいることが多くなり、六条御息所には足が遠のくことが増えたようです。(続く)