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葵3 光源氏が見たい!

加茂神社の斎院は天皇が代わられたといっても交代しないこともありましたが、今回は交代されました。新しい斎院は朱雀帝の妹宮です。禊(みそぎ)の神事には源氏の君がお供することになりました。ちなみに、禊の様子を再現しているのが、現代の5月に行われる葵祭です。

 

いやはや、光源氏と名高い源氏の君が見られるというので都中、いや下手すると日本中の大騒ぎです。身分いやしい者も見物に来ているとか。地方から妻子を連れてやってくる者までいるという有り様。

 

でも葵は出かけない様子。あんまりお出かけが好きじゃないのと気分が優れないからのようです。女房たちは「ご正室が見に行かないなんて」と言ってます。母君も「今日は体調もいいようだし、出かけたら」と進めるので、急遽出かけることになりました。

 

さあさあ、左大臣家の姫様のお車だ。場所を開けてくれ。お供の者がそういう中、目立たないように仕立てた車が二両あります。

「こちらは高貴な方の御車だ。退かせられるものではない」と車の付き人が言ってます。いったい誰が乗っているのでしょうか。(続く)