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賢木9 危険な密会、ついにバレる

年が明けました。左大臣は世の中の情勢がすっかり変わってしまったのを嘆いて、辞職されてしまいました。

今や右大臣一族が栄える時代となり、源氏の君はもちろんのこと、左大臣一族や藤壺に仕える人々も昇進の人事はありません。時代が変わったのだと人々は引きこもっています。

 

そして夏の頃。朧月夜は病気になって実家に帰ってきました。具合がよくなってきたので、これはいいチャンスだと、源氏の君と夜な夜な密会を重ねます。

大っ胆だねぇ~、弘徽殿大后も右大臣家に帰っている時に。こんなところを見られたらどうするの。と思っていたら...

 

ある日、雷がひどかったので右大臣がふいに朧月夜の部屋にきました。

朧月夜、どうしようと顔が赤くなります。まだ熱があるのかい、と右大臣。

ふと、男物の帯が目にとまります。さらに、手習いの紙が落ちているのを見つけました。「そこに誰かいるのか」と奥を覗くと...

げ、源氏の君が...!!

 

源氏の君、姿をしっかり見られてからいまさらのように顔を隠しています。気が動転した右大臣、証拠の手習いの紙を持って弘徽殿大后の部屋へ飛んで行きます。

 

死にそうなほど動揺する朧月夜。源氏の君も困ったことになったと思いますが、一方で右大臣が覗きこんだのを、娘が恥ずかしく思っているのに気が利かない人だと思います。

 

 

さあ、二人の密会がバレてしまいました。右大臣と弘徽殿大后、いったいどうするでしょう(続く)