賢木5 へー、葵にそんな話が...
この巻で新たに分かったことですが、葵には朱雀帝が皇太子だった頃にお妃になる話があったそうです。しかし、葵の父の左大臣は朱雀帝ではなく、源氏の君と結婚させることを選びました。弘徽殿大后はいずれ帝になる自分の子ではなく、臣下になる源氏の君を左大臣が選んだことを憎らしく思っています。
ここからは私の空想ですが...
葵がもし、自分に皇太子の妃になる話があると知っていたら、しかし、父は臣下になる源氏の君を婿にすると決めたことを知っていたら。
もしかしたら私、帝の妃になっていたかもしれないのに...とすねていたのかもしれませんね。たいそう大切に扱われないと気がすまない姫様でしたし。
それにしても、こんな大事な話が今ごろになって、しなっと書かれているなんて...(続く)