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葵5 恥の上塗り

六条御息所はもう帰りたいと思いましたが、車は身動きできません。そこへ「行列が来たぞ」

 

源氏の君のまばゆい姿を見て、笑顔になる者や、拝んでいる者までいます。源氏の君は左大臣家の車に気がついて礼を正して行きます。お供の者もかしこまって通ります。

しかし、御息所には気がつかず、通り過ぎてしまいます。自分は挨拶もされない、軽い立場なのか。御息所は屈辱を感じます。

 

まぁ、源氏の君はこの時点では車争いの件は知らないので、まさか奥の方にある壊れた車に六条御息所が乗っているなんて思いもしなかったでしょう。

 

後で車争いの件を聞いた源氏の君は御息所を訪ねますが、御息所は会おうとしません。斎宮が潔斎している最中だから、だそうです。自分に気がつかなかった源氏の君に腹を立てているのかもしれません。源氏の君は、そんなにとげとげしくしなくても、と思います。(続く)