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賢木(さかき)1 退場させられたの?

葵の上が亡くなって、次の正妻は六条御息所ではないかと世間の人も御息所に仕える人もうわさしていますが、源氏の君は手紙は送るもののお通いがぴったり途絶えています。六条御息所は、「私を嫌う理由があるに違いない」と伊勢行きを心に決めています。

 

ここで紹介したい論文があります。古い記憶なので、誰が書いたのか覚えていないのですが...

 

実は、葵の上の死と六条御息所の伊勢行きは、紫の上を正妻格にするための布石かもしれない、というのです。

 

紫の上は宮家の姫だけど、側室の子なので、左大臣の娘の葵や皇太子の妃だった六条御息所より弱い立場にある。今後、紫を主役にするにはこのふたりに「退場」してもらう必要は確かにあると思います。

 

うーん、もしかしたらこの展開は作者紫式部先生の策略だったかもしれない...

面白い発想の方がいるもんだと思いました。(続く)