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若菜 下4 紫の上、倒れる

演奏会からほどなくして、紫の上は病に倒れてしまいました。

 

この時代、病気は悪い霊のしわざと考えられていたので、お坊さんによる祈祷が行われました。医者は一応いましたが、それよりはお坊さんです。

 

なかなか具合が快方に向かわないので、転地療養をしてはどうかと、以前住んでいた二条院へお引っ越しすることになりました。

 

紫の上は改めて、出家させて欲しいと言います。出家すればその徳で病気が治ると信じられていました。

しかし、当時の出家は社会的な死とされていました。だから源氏の君は「私を見捨てるというのですか」と訴えます。

 

お引っ越しということで、「私もついていきます」という女房が多く、元々住んでいた六条院はひっそりとなってしまいました。

六条院の真の華は紫の上だったか。六条院にいる女性たちは改めて思います。

 

そして、このひっそりとした六条院の状況をチャンスと思っている者がいました。

未だに女三宮が忘れられない柏木です。(続く)