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葵6 生霊(いきりょう)

車争いの後、葵の上はもののけがとりついて苦しむ日々が続いていました。祈祷でいろいろともののけや生霊が現れるのですが、ひとつだけ、どうにも葵の上から離れないものがいます。

 

源氏の君は付きっきりで葵を看病します。すると祈祷に根負けしたもののけが「源氏の君に言いたいことがある」と言いました。源氏の君は葵のそばへいきます。

 

葵を励ます源氏の君。すると葵は

「あまりに苦しいので、ご祈祷を少しゆるめていただきたいのです」

...ん?

「もの思う人の魂は、身体から抜け出してさまようものなんですね...」

この声、それにこの気配は

六条御息所だ...!

 

その後葵は男の子を出産しました。(続く)