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宿木2 宇治へ帰りたい

5月になって、中の君は妊娠していることが分かりました。

気分の悪い日が続く中、「匂宮と六の君の婚礼は8月」という話が聞こえてきます。

匂宮は、「話せば中の君が気の毒だ」と思い、六の君との婚礼の話を中の君にしていません。

一方中の君は「世間のみんなが知っていることを、なんで隠しているのだろう」と辛く思います。

 

いよいよ匂宮と六の君の婚礼の日が来ました。

当時、男性は女性の元を夜に訪ねるものです。しかし、匂宮は月が昇っても六の君の元に来ません。どうやら匂宮は中の君に、六の君との結婚当日になっても「今日が婚礼の日」と話していなかったようです。

 

それだけ六の君との婚礼を渋っていた匂宮ですが...いざ六の君本人に会って見ると、まんざらでもない様子。

 

 

匂宮が六の君と結婚が決まって、不安からなのか、中の君は自分を後見してくれる薫と直接会ったり手紙をやりとりしたりしています。

 

そんなある日、薫は中の君から「亡き父の法要の準備をしてくださって、ありがとうございます。直接お礼が言いたいです」と手紙をもらい、中の君を訪ねました。

 

直接お礼を言うにしても、物越しの対面です。でも、薫は中の君の部屋に入れました。

 

中の君は薫に、「ほんのちょっと宇治へ帰りたい」とお願いします。

「そういったことは、匂宮にお願いした方がよろしいのでは」と薫は話します。

 

こんなことなら、あなたを匂宮のものにするんじゃなかった....

...え?(続く)