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明石1 嵐は収まらず

嵐は何日たっても収まる気配がありません。こんなさなか、嵐をおして紫の上から手紙が届けられました。

 

都でも嵐は荒れ狂っていて「空が閉じてしまいそうです。須磨の浦風は激しく吹いているのかと心配です」と紫の上。

 

使者によると、この嵐は何かの不吉な前触れとして厄除けの行事が行われるとのこと。宮中へ向かうにも道がふさがっているため、政治が滞っているそうです。

天気予報なんてない千年前、異常気象は天からの不吉な前触れとされていました。今だったら天気予報で心の準備は出来ますが、当時は突然の荒れた天気は恐ろしいものだったでしょう。

 

その後も嵐は続きます。そして

 

ドーン!!

 

雷が廊に落ちました!火事になり大騒ぎ。

 

日が暮れた頃に火事は消し止められました。でも、あちこち踏み倒して散らかっています。夜が明けてから片付けよう。人々は騒いでいます。(続く)