明石6 源氏、明石の君に逢う
秋になり、源氏の君は入道の願いを受け入れ、娘に逢いに行きます。十三夜の月が美しい夜でした🌃
月毛の馬に乗って明石の君がいる家に向かう源氏の君。紫の上のことが思われて、このままあなたに会いたいと独り言を言います。
明石の君は、こちらが恥ずかしくなるほど気品ある女性でした。
その後、源氏の君は「風のうわさで聞かされるのもどうか」と思い、「はかない夢を見ました」と手紙を送ります。この手紙にピンときた紫の上。返事に
末の松山を越える波はないと信じていましたのに...
末の松山は海岸から離れた所にあるので、そこを波が越えることはないと言われていました。その松山を越えてしまった。心変わりしたんですねと恨み言を紫の上は言っています。
末の松山をうたった和歌は、相手の心変わりを嘆く歌が多いのです。(続く)