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桐壺1 イジメの原因は地理?

どの帝の時代でしたか、たくさんの妃がいる中に、身分は高くないものの帝にたいそう愛された方がいました。最初から、私こそ一番と思いあがっていた方々は、この人を憎らしく思っていました...

 

と、始まる源氏物語。まずは源氏の君の母、桐壺更衣(きりつぼのこうい)の話です。

 

身分の低い更衣が帝からたいそう愛されているので、ほかの妃は彼女をイジメていたのですが、じつは地理的要因があったことはあまり知られていません。

 

更衣の部屋は、宮廷の中でも端のほう。そのため、帝から呼ばれると沢山の他の妃の部屋の前を通過しなければいけません。またアイツが呼ばれたのか😠、他の妃の嫉妬心を焚き付ける要因になっていました。😞

 

特に、どうしても通らないといけないのが、弘徽殿(こきでん)という部屋。帝の部屋の直ぐ前の部屋です。ここは有力な妃の部屋であり、帝の第一皇子の母がいました。毎晩毎晩決まった女が帝の下へ行く。たまったものではありません。

 

こうして、イジメに耐えながら帝にお仕えする更衣。後に源氏の君となる第二皇子を産みます。帝の愛は深まりますが、他の妃の嫉妬やイジメもエスカレートしていきます。(続く)