桐壺3 いいんですかあ、紫式部先生~
桐壺更衣を失った帝は、何年経っても彼女を忘れられませんでした。そして、先の帝の四の姫君が桐壺更衣にそっくりと聞いて妃に迎えます。藤壺女御(ふじつぼのにょうご)と呼ばれます。
本来なら源氏と藤壺は会うことはないのですが、帝は源氏を妃の部屋にまで連れていったこと、さらに藤壺に「あなたはこの子の母に似ています。仲良くして下さい」と言ったので、二人は顔を合わせるようになります。といっても二人は五歳くらいしか年が離れていませんが。
源氏の君は花を送ったりして藤壺と親しくします。そしていつしか彼女に恋心を抱くようになります...
って、いいんですかあ、紫式部先生~。これヤバくないですか~
み、帝の妃で、ち、父の妃である人に恋心を抱くって。😓
しかし...
私が初めて源氏物語に触れた小学校高学年の時はなんとも思わず受け入れていたんですよね。不思議なことに。
まあ、平安時代でも恋のスキャンダルは色々ありましたから。
たしか、百人一首の「わびぬれば」の句も上皇の妃に送った句ですし。
でもこの設定、冷静に考えると本当に凄い。このあとが思いやられる。こうして平安貴族もドキドキしたのでしょうか。
さて、次回はわたくし石山の意見を述べます。どうも源氏の君はカンチガイをしている気がするのです。