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紅葉賀4 運命の皇子誕生

藤壺の出産は12月とみられていましたが、何事もなく年が明けました。1月には、と思われていましたが、音沙汰なし。世間では、もののけのしわざかとうわさしています。弘徽殿女御が呪詛しているといううわさも。源氏の君はやはりそうなのかと思いあたるのです。

 

結局2月10日過ぎに男の子が生まれました。赤ちゃんは源氏の君を写し取ったようにそっくり。

 

4月になって藤壺と皇子は宮中に戻ります。帝は皇子を見て「優れた者は似るのかもしれない」と思います。まあ、帝も世間も、父が同じ帝で母の桐壺と藤壺はそっくりだから、源氏の君と藤壺の子が似ているのは当然と思うでしょう。

帝は、源氏の君を皇太子に立てられなかったことを残念に思い、今回生まれた子は母の身分も申し分ない傷のない玉と大切にしています。

 

「この子は本当にお前に似ている。小さい頃はみんなこんな感じなのだろうか」帝の言葉に藤壺は冷や汗が出る思い。源氏の君は心が乱れます。