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朝顔3 恋愛に関心がないのか、オクテなのか

雪の季節になり、源氏の君はまた五の宮のお見舞いにかこつけて、朝顔の君を訪ねます。

 

「せめて一言、嫌だと直接おっしゃって下さい。そうすれば、あきらめがつきます」と源氏の君は説得しますが、朝顔の君の返事はなし。

 

 

本文には、朝顔の君が源氏の君を拒むわけが書かれています。

 

1 そもそも恋愛に関心がない

2 若い頃、源氏の君との結婚話があったが断った。まして今は、自分も源氏も恋だ愛だと浮かれる年齢ではない

 

その一方で、源氏は素晴らしい方と朝顔は思っています。でも

 

3 自分の好意を見せても、世間の人がむやみに「キャーキャー源氏の君!」とあこがれるのと同じぐらいだと、源氏の君は思うかもしれない。それは嫌。

 

→だから、恋愛とは関係ない手紙は絶えないようにしよう。落ち着いた頃に出家しよう。

 

 

朝顔の君は恋愛に関心がないのか、それともオクテなのかな。

 

この朝顔の君は、源氏物語にそれほど大きく関わらないので性格がはっきりしませんでしたが、今回改めて彼女の性格に発見がありました。

 

源氏の君は、朝顔の君の求愛は拒むもののそれ以外の話はちゃんと対応してくれるのが腹立たしく、負け勝負が悔しい様子。朝顔の女房たちは、「つれない態度を取らなくてもいいのに」と嘆いています(続く)