野分3 え!?父上と姉上って...
中宮さまをお見舞いした源氏の君。他の女性たちもお見舞いにうかがいます。
玉蔓のお部屋にやって来ました。源氏と玉蔓は親しげに話をしています。
源氏のお供についてきた夕霧、玉蔓の顔が見えないかなと、すだれをそっと引き上げます。
見えました。まるで花盛りの八重の山吹のようなお顔だち。腹違いの姉上だけど、心が動いてしまいそう...
...ん?
父上、姉上を抱き寄せている...?姉上も拒否しない...
玉蔓「困ったことばかりおっしゃいますから、昨日の風に誘われてどこかに行ってしまいたかったです」
源氏「軽々しいことですね。それとも、落ち着く先を見つけたのですか」
...えーっと、親子と言えどこんなに馴れ馴れしくしていいのか?
それとも、産まれた時から育てていないと、こんな気持ちになるものなのかなぁ...
玉蔓は実は源氏の子ではないことを知らない夕霧、混乱しています。
次回から新しい章に入ります。