源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

総角3 そこにいたのは...

薫を大君の寝所に入れることにした女房たち。

ん、でも中の君さまがいつもいっしょに休んでいらっしゃる。でも「今日は別々にお休みください」とも言えない。まあ、薫さまは大君さまの気配は分かっておいでのようだし...

 

一方、大君は眠れずにいました。そこへ人の気配。

薫さまだ!

大君は眠っている中の君を残して、隠れてしまいました。

 

(薫)おや、大君はひとりで眠っていらっしゃる。これはちょうどよい。

あれ、なんか雰囲気が違う...これは中の君だ!

 

いったい何事!?驚いている中の君の様子を見て、薫は「中の君は何も知らなかったようだ」と思います。

いまさら部屋を出るのも決まり悪いので、中の君と話をして夜明かしすることに。中の君は、大君が「あなたは世間並に結婚して欲しい」と言ったことを思いだし「こんな事をされても困るわ。お姉さまのひどいこと」と情けなく思います。

 

 

翌朝、薫は女房の弁の君に昨夜のことを話します。

弁の君は(大君さまはなんと強情な...薫さまが気の毒だ)と思います。

大君は(きっと女房の誰かが、薫を寝室に引き入れたのだろう。女房といえど、油断ならないわ)と警戒しています。

 

よーし、大君がその気なら、こっちも考えがある。薫は何やら企んでいます。(続く)