源氏物語を楽しもう‼️

源氏物語の魅力を目一杯伝えたいブログ

常夏2 この恋心、どうすればいい?

最近源氏の君は玉鬘に、琴のお稽古という名目で、よく玉鬘の部屋に行っています。

 

源氏自身、玉鬘への恋心をどうしていいか困っています。自制しなければと思いつつ、玉鬘に思いを訴えてしまう。で、反省して、また訴える。そんなところです。

 

どうして、しなくていい恋愛のことで頭を悩ますのだろう。想いのままに振る舞ってしまうと、玉鬘がかわいそうな事になる。それに、紫の上以上に愛せる人なんていないのに...

 

いっそのこと蛍宮かひげ黒の大将の嫁にしてしまおうか。嫁いでよその家にいってしまえば、私の想いも絶えるだろう。

 

 

と、思いつつ、玉鬘の顔を見ると心は揺れるのです。

玉鬘はこの頃、「源氏の君はああ言っているけど、うしろめたい気持ちはないみたい」と源氏の馴れ馴れしい態度も嫌がらなくなり、恋文まがいの手紙も失礼のないように、かといってこちらから馴れ馴れしい態度にならないように返事をしています。

 

会うたびに美しく可愛らしくなる玉鬘に源氏の君は

婿を迎えて、夫のいない折々に自分の気持ちを告げようか。玉鬘が男女の仲を分かるようになり、私もひるむ気持ちが無くなればうまくいくかも。人目が多くても気にはならないだろう。

 

無茶苦茶なこと考えてますね~。作者も「けしからん考えを持っている」とあきれていますよ、源氏の君。(続く)