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蛍6 夢占い

一方、玉鬘の実の父、内大臣(ないだいじん)はといいますと、

 

内大臣は娘たちが思うようにうまくいかないことを残念に思っています。

冷泉帝に差し上げた娘は残念ながら后の地位を得ることができませんでした。それなら東宮(とうぐう、皇太子のこと)に雲井雁を嫁がせようとしましたが、夕霧と恋仲になってしまい、それもかないません。

 

そんな中、夕顔との間にできた娘(つまり玉鬘)を忘れることはなく、彼女を探そうと思っています。

息子たちにもその話をしていて「もし私の子と名のる人がいたら、聞き逃さないように」と言っています。

 

 

そんなある日、夢を見た内大臣。夢を解釈させたところ

「長年存在を忘れていた方で、今は他人の養女になっている姫さまはいらっしゃいませんか」とのこと。

女の子が他人の養女になるなんてめったにないのに...内大臣は不思議がっています。

 

次回から新しい章に入ります。