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玉鬘4 再会

とりあえず、都のはしっこの九条にいた知り合いの家に仮住まいすることになった玉鬘たち。でも、これからどうしよう...

 

こういう困った時、当時の人が頼ったのが神様仏様。

でも、現代のパワースポット巡りの感覚とは違います。「すがる」というのが近いでしょうか。

玉鬘たちは岩清水八幡宮長谷寺へお参りに行きます。お参りの際、牛車でなく徒歩で行くとご利益が大きいと言われていたため、姫である玉鬘も歩いて行きます。

 

慣れない歩きでくたくたの玉鬘。長谷寺門前町で宿を取ります。相部屋です。「こちらの部屋に通すお客様がいたのに、下女が勝手なことをして...」宿の主はぶつぶつ。

 

そこへきたお客様というのが、あの右近。行方知れずになった玉鬘が見つかりますようにと、何度もお参りにきていたのです。

 

まさかの再会に、お互い涙が止まりません。右近から、夕顔は亡くなったと聞いて玉鬘の女房は泣き崩れます。

 

いっしょにお礼参りをした後、玉鬘の乳母は右近に「姫様をお父上に会わせて差し上げてください」と頼みます。

それに対して右近は、夕顔と源氏の君の関係や、自分は今は源氏に仕えていることを話して

「源氏の君はあの当時から、姫様を引き取りたいとおっしゃっていました。まずは源氏の君に報告します」と話します。(続く)